ども、あくびです。
塊根植物や多肉植物を種から育てる際、種にカビが生えてしまうことってよくありますよね。
特にパキポディウムやアデニウムはカビやすい印象です。

実生を始めたばかりの頃は、「種や土の殺菌が足りないのかな?」と悩んでいましたが、カビが生える原因について自分なりに考えてからは、もう悩むことはなくなりました。
今回は、そんな僕がたどり着いた「カビが生える原因」についてお話ししたいと思います。
※あくまでも個人的な見解ですので、参考程度に読んでみてくださいね
種にカビが生える原因は「種の鮮度」に問題あり!
結論から言うと、種にカビが生える主な原因は「種の鮮度」にあると僕は考えています。
一般的には「カビが生えたから種がダメになった」と思われがちですが、僕はその逆で「種がダメになったからカビが生えた」のだと思っています。
つまり、古い種を湿度の高い環境で育てると、種が腐ってしまい、そこにカビが生えてしまう、というわけです。
そう考えるのには、主に2つの理由があります。
同じ鉢で育ててもカビが蔓延しない
実生を始めたばかりの頃は、カビが生えても「もしかしたら芽が出るかも?」と、しばらくそのままにしていました。
カビは一つの種から放射状に広がるものだと思っていたのですが、どうやらそうではありません。
カビは一箇所から広がるのではなく、あちこちにバラバラと発生するんです。
実際、カビが生えている種のすぐ隣で、元気に発芽している種もありました。

このことから、カビの原因は育てる環境よりも、種そのものに問題があるのかもしれないと考えるようになりました。
新鮮な種はカビが生えない
これまで、有名なショップから何度も種を購入してきましたが、残念ながらカビてしまう時はカビてしまいます。
これはショップに問題があるというより、ショップが海外から種を輸入した時点で、すでに種が古く傷んでいた可能性が高いと考えています。
ショップの入荷日が最近でも、実際の種の鮮度までは分からないですからね。
それに対して、愛好家が自家採種したばかりの種は、今までカビたことはほとんどありませんでした。
おそらくこれらの種は新鮮で発芽率も高いので、ほとんど種がカビが生える前に成長を始めるからだと思います。

パキポディウム・デンシカウレ
今のところカビはなし!
なぜ古い種はカビやすいのか?
なぜ古い種はカビやすいのでしょうか?
種子には、発芽するための栄養分が蓄えられています。
しかし、時間が経つにつれて、この栄養分は劣化し、種子自体の生命力も失われていきます。
例えるなら、新鮮な野菜と傷んだ野菜のようなものです。
新鮮な野菜はなかなか腐りませんが、傷み始めるとすぐにカビが生えてしまいますよね。
種子もこれと同じで、生命力が衰えた古い種子は、カビ菌にとって格好の餌となります。
特に、発芽させるために高温多湿な環境に置かれると、カビ菌は活発に繁殖し、種子をあっという間に覆ってしまうのです。

ハイターやベンレートの殺菌処理は意味がある?
種の殺菌処理として、ハイターやベンレートなどの薬剤にしばらく漬けておく方法があります。

効果はあると思うのですが、そもそもの種が古かったり傷んでたりすると、結局カビが発生してしまいます。
僕も以前は殺菌処理をやっていたのですが、種が新鮮ならカビが発生することはほぼないので、今はもうやっていません。
ただ明らかに種が古かったり、希少で高価な種の場合は、念の為にやっておいた方がいいかもしれないですね。

カビを防ぐためにできること
カビを防ぐために最も効果的なのは、やはり「できるだけ新鮮な種子を手に入れる」ことです。
最近は愛好家が国内で繁殖させて採種した種子をヤフオクやメルカリでも見かけることも増えてきたので、これらを入手してみるのもいいかもしれません。
あと湿度を高めの環境にする場合は、しっかり周りの空気を動かしてあげることも重要です。
さいごに
カビの発生は、実生を始めたばかりの頃は頭を悩ませる問題です。
ただ、どれだけ対処をしてもカビの発生をゼロにすることはできないので、ある程度の割り切りは必要ですね。
カビが生えたら「種が古かったのかな?」くらいに考えて、また次の実生にチャレンジしましょう。
あなたの実生ライフが、カビに悩まされることなく、たくさんの植物との出会いに満ちたものになることを願っています!